Ads by Google
新しい記事を書く事で広告が消せます。
書籍紹介:名将に学ぶ人間学
さて、以前すると言っていた、
書籍紹介を行っていきましょう。
今日は紹介する本は、
名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ! (知的生きかた文庫) / 童門 冬二
と言う本です。
この本はどちらかと言うと、
ビジネスマンの自己啓発要素が強いかもしれません。
ですが、ビジネスマン以外の人が、
全く楽しめないなどと言うことはありません。
むしろ楽しく読む事が出来ると思います。
例えば一つの例を挙げてみましょう。
本文のなかの話の一つを抜き出してみます。
=======================================================
◆「先読み」の鋭さゆえに秀吉に警戒された如水
黒田如水は旧姓を小寺勘兵衛と言って、もともとは近江(滋賀県)の黒田郷の出身だが、備前(岡山)の福岡から播磨(兵庫)の姫路へと転々とした。小寺というのはその頃の主人でその姓をもらった。
なお、九州の福岡と言う地名は、如水が入国した時、博多と言う地名を自分の故地、岡山の福岡に変えようとしてつけた地名だ。が、博多人は頑としてこれに反対し、流石の如水も我を通せなかった。
だから現在も、JRの駅名は"博多"である。
この如水、若いときから、先を見ることにかけては郡を抜いていた。この頃の小豪族に過ぎない主人の小寺が、ある日、部下を集めて言った。
「わが家の発展を図るには、成長株の大名に味方する事が肝要だと思う。お前達の見るところ、天下を取るのは誰だ?率直に言ってみろ」
部下達は、上杉謙信だとか武田信玄だとか毛利元就だとか三好長慶だとか答えた。が、如水ははっきり、「織田信長だと思います」と言った。
一同は、そんな馬鹿な、と嘲笑した。が、主人の小寺は如水の考えを採り、信長に刺を通じた。このとき、使いに立った如水は、信長の代理として秀吉に会った。そして、ひと目見て、「信長の次の天下人は、この秀吉だ」と思い、秀吉の家来になった。
先を読みすぎるのである。しかし、如水の先を見る目は確かだった。やがて信長は明智光秀に殺されてしまった。この報告を真っ先に得たのは、如水である。懇意にしている京都の商人が密使を向けてくれたのだ。
如水はすぐ秀吉のところに行き、「いよいよご運が向いてきましたな。うまくおやりください」と意味深長な笑いで言った。何もかも分かっておりますよと、例によって"先読み"の明を誇ったのである。
これを聞いて秀吉は、「なんのことだ?」ととぼけた。とぼけながら胸を戦慄させていた。
「こいつは、俺の野望を知っている!」と背筋が寒くなったのである。が、秀吉も老獪だった。すぐ、「よく言ってくれた、天下取りを手伝え!」とは応じなかった。
如水の先読みの鋭さが、逆に秀吉に警戒心を起こさせてしまったのである。そして、それから後、秀吉は常にそういう目で如水を見つめた。
◆幻に終わった如水の天下
そういう目で如水を見ると、とにかくはしこい。信長が殺された時、秀吉は高松城を水攻めにして包囲していたが、すぐ光秀を討つために、京都に向かった。
このとき、街道の行く先々で町人や農民が握り飯や水を用意して待っていた。秀吉軍はそのため行軍をやめることなく、京都へ短時間で戻れた。つまり信長の仇を討つという次期天下人の第一条件を獲得したのだ。
この食事などを用意したのは、如水である。このことを知って秀吉は、「すまぬ、恩に着る」と礼を言ったが、心の中では、いよいよ油断のならない男だ、と思った。
秀吉は確かに天下を狙っている。が、いま、それを表に出したら袋叩きに遭う。大事は慎重に運ばなければならない。
が、秀吉自身がいくら自己抑制しても、大事はこの如水から洩れてしまうかもしれない、と秀吉は感じたのである。如水のあまりに先を読みすぎる目、それを先取りする形での先手など、とにかく如水のやることで、「秀吉は天下を狙っている」という事がバレてしまうのだ。秀吉はいよいよ如水を警戒した。
天下を取ったのち、秀吉は側近たちに「俺が死んだら、あとは誰が天下人になると思う?」と聞いたことがある。側近たちは、徳川家康、前田利家、毛利輝元などの名を上げた。秀吉は首を振った。そして「黒田だ」と言った。
一同はびっくりした。これを聞いた如水は顔色を変えた。そして、「俺の仕事は終わった」と思った。
彼は次の天下人は家康だと思っていた。が、家康に天下を取らせるくらいなら、俺が取ってやろうと思っていた。しかし、秀吉の側近との話は、如水に、秀吉が深い警戒心を抱いている事を示していた。
如水はすぐに頭を剃った。如水と言うのはこのときにつけた号である。
如水の野望を知り、側近との話が洩れるように仕向けた秀吉の方が一枚上であった。秀吉はこうして如水を九州の一角に封じ込めてしまった。家康もこの方針を引き継いだ。
如水は上役の野望をあまりにも読みすぎ、サービス過剰の先手を打って、逆に失脚してしまったのである。
=======================================================
どうでしょうか?
こういった部分は『読み物』としても面白く読む事が出来るとおもいます。
また、他にも様々な話が経営を絡めて面白おかしく描かれています。
皆さんも一度この話を読んでみてはいかがでしょうか?
↓のリンクからアマゾンで購入する事が出来ます。
名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ! (知的生きかた文庫) / 童門 冬二
書籍紹介を行っていきましょう。
今日は紹介する本は、
名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ! (知的生きかた文庫) / 童門 冬二
と言う本です。
この本はどちらかと言うと、
ビジネスマンの自己啓発要素が強いかもしれません。
ですが、ビジネスマン以外の人が、
全く楽しめないなどと言うことはありません。
むしろ楽しく読む事が出来ると思います。
例えば一つの例を挙げてみましょう。
本文のなかの話の一つを抜き出してみます。
=======================================================
◆「先読み」の鋭さゆえに秀吉に警戒された如水
黒田如水は旧姓を小寺勘兵衛と言って、もともとは近江(滋賀県)の黒田郷の出身だが、備前(岡山)の福岡から播磨(兵庫)の姫路へと転々とした。小寺というのはその頃の主人でその姓をもらった。
なお、九州の福岡と言う地名は、如水が入国した時、博多と言う地名を自分の故地、岡山の福岡に変えようとしてつけた地名だ。が、博多人は頑としてこれに反対し、流石の如水も我を通せなかった。
だから現在も、JRの駅名は"博多"である。
この如水、若いときから、先を見ることにかけては郡を抜いていた。この頃の小豪族に過ぎない主人の小寺が、ある日、部下を集めて言った。
「わが家の発展を図るには、成長株の大名に味方する事が肝要だと思う。お前達の見るところ、天下を取るのは誰だ?率直に言ってみろ」
部下達は、上杉謙信だとか武田信玄だとか毛利元就だとか三好長慶だとか答えた。が、如水ははっきり、「織田信長だと思います」と言った。
一同は、そんな馬鹿な、と嘲笑した。が、主人の小寺は如水の考えを採り、信長に刺を通じた。このとき、使いに立った如水は、信長の代理として秀吉に会った。そして、ひと目見て、「信長の次の天下人は、この秀吉だ」と思い、秀吉の家来になった。
先を読みすぎるのである。しかし、如水の先を見る目は確かだった。やがて信長は明智光秀に殺されてしまった。この報告を真っ先に得たのは、如水である。懇意にしている京都の商人が密使を向けてくれたのだ。
如水はすぐ秀吉のところに行き、「いよいよご運が向いてきましたな。うまくおやりください」と意味深長な笑いで言った。何もかも分かっておりますよと、例によって"先読み"の明を誇ったのである。
これを聞いて秀吉は、「なんのことだ?」ととぼけた。とぼけながら胸を戦慄させていた。
「こいつは、俺の野望を知っている!」と背筋が寒くなったのである。が、秀吉も老獪だった。すぐ、「よく言ってくれた、天下取りを手伝え!」とは応じなかった。
如水の先読みの鋭さが、逆に秀吉に警戒心を起こさせてしまったのである。そして、それから後、秀吉は常にそういう目で如水を見つめた。
◆幻に終わった如水の天下
そういう目で如水を見ると、とにかくはしこい。信長が殺された時、秀吉は高松城を水攻めにして包囲していたが、すぐ光秀を討つために、京都に向かった。
このとき、街道の行く先々で町人や農民が握り飯や水を用意して待っていた。秀吉軍はそのため行軍をやめることなく、京都へ短時間で戻れた。つまり信長の仇を討つという次期天下人の第一条件を獲得したのだ。
この食事などを用意したのは、如水である。このことを知って秀吉は、「すまぬ、恩に着る」と礼を言ったが、心の中では、いよいよ油断のならない男だ、と思った。
秀吉は確かに天下を狙っている。が、いま、それを表に出したら袋叩きに遭う。大事は慎重に運ばなければならない。
が、秀吉自身がいくら自己抑制しても、大事はこの如水から洩れてしまうかもしれない、と秀吉は感じたのである。如水のあまりに先を読みすぎる目、それを先取りする形での先手など、とにかく如水のやることで、「秀吉は天下を狙っている」という事がバレてしまうのだ。秀吉はいよいよ如水を警戒した。
天下を取ったのち、秀吉は側近たちに「俺が死んだら、あとは誰が天下人になると思う?」と聞いたことがある。側近たちは、徳川家康、前田利家、毛利輝元などの名を上げた。秀吉は首を振った。そして「黒田だ」と言った。
一同はびっくりした。これを聞いた如水は顔色を変えた。そして、「俺の仕事は終わった」と思った。
彼は次の天下人は家康だと思っていた。が、家康に天下を取らせるくらいなら、俺が取ってやろうと思っていた。しかし、秀吉の側近との話は、如水に、秀吉が深い警戒心を抱いている事を示していた。
如水はすぐに頭を剃った。如水と言うのはこのときにつけた号である。
如水の野望を知り、側近との話が洩れるように仕向けた秀吉の方が一枚上であった。秀吉はこうして如水を九州の一角に封じ込めてしまった。家康もこの方針を引き継いだ。
如水は上役の野望をあまりにも読みすぎ、サービス過剰の先手を打って、逆に失脚してしまったのである。
=======================================================
どうでしょうか?
こういった部分は『読み物』としても面白く読む事が出来るとおもいます。
また、他にも様々な話が経営を絡めて面白おかしく描かれています。
皆さんも一度この話を読んでみてはいかがでしょうか?
↓のリンクからアマゾンで購入する事が出来ます。
名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ! (知的生きかた文庫) / 童門 冬二
コメント
コメントの投稿

